可能世界空間論 MetaverseProject

by eriyori on Saturday 16 January 2010

(1)田中浩也(たなかひろや)+岩岡孝太郎(いわおかこうたろう)+平本知樹(ひらもとともき) 《オープン・(リ)ソース・ファニチャー Ver

iccで行われる可能世界空間論の内覧会に行ってきた。もちろん代理で(笑)

iccの活動自体に共鳴はしているつもりなので、よく展覧会には行くようにしている。これまで行った中でも今回の展覧会は、かなり先進的なものだったように思う。それは、まだ完成していないという意味で、議論の余地があって面白かった。

ただ、建築のフィールドにいる人間として展覧会を見てしまうと、誤った解釈をしてしまうように感じる。とくに、舘知宏氏の《建築折紙》は特に勘違いしやすい。また、これはある程度完成し、発展性にかけてしまうようにも感じる。

この展覧会の趣旨は、メタバース・プロジェクトの経過報告でしかなくて、メタバースとは何かという事自体を考える段階にしかない。だから、これは応用的なところにまだ落ち着かせてはならず、科学的な分析にとどめておくべきものだと思う。その意味では、柄沢祐輔(からさわゆうすけ)+松山剛士(まつやまたかし) の《中心が移動し続ける都市》が、分析までにとどめているという点で、発展の余地(もちろん建築・都市に還元出来る可能性があるという意味ではなく)があったように思う。

メタバースというもののそもそもの出発点が、”インターネット上に構築される3D仮想空間であるメタバースを利用し、実際の商用展開とは別の展開方法を追求することで、メタバースの新しい可能性を提示することを目的としたプロジェクト。”であるのだから、やはり現実世界への展開ということはあまり考えない方が良いのではないかと学生ながら朧気に感じた。

ふふふ。小生意気な感想だねw でも楽しかったですよ。シンポとか解説を聞かないとと正直分からない。なぜなら、芸術じゃなくて科学だから

http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2010/Exploration_in_Possible_Spaces/index_j.html