9/11 Interactive Timeline

by eriyori on Saturday 26 February 2011



9.11の悲劇性を語るのは嫌いだ。また、悲劇を語り継ぐためのモニュメントとしての建築は、現代において、その意味を弱めてきた。いま、インパクトを持ちうるもの、それは周囲の人物との共感から発生するものが多い。つまり、「共有」のシステムである。twitterにおけるRT、FacebookにおけるShareや、Foursquareでの場所に記憶を留めることなどは、すべてこの共感、共有によって成り立っている。「9/11 Interactive Timeline」はそんな共感を呼び起こさせる装置となりうる。動画や、写真、文書などがビジュアルとして、投稿されている。我々は、同時多発したそれら事象を、同時にTLに乗った形で俯瞰することが出来る。そして、それをボタンひとつで、現代のSNSシステムに載せることが出来るのである。あくまで情報を選択的に配置しているために、作品と言わざるを得ず、どの時点において更新を止め、凍結するかが重要である。でなければ、不必要な悲劇の復唱を、喚起するに過ぎなくなる。付言するが、情報は取捨選択されている。

http://timeline.national911memorial.org/#/Explore/