南三陸けせん丸大漁旗

by eriyori on Sunday, 16 October 2011


パラグライダー。早稲田大学で、ついこの間、東北地方の大漁旗を集めて掲示をしていた(展示と呼べるほどキチンとしたものではない)。その中で特に目を引いたのが、このパラグライダーと書かれた旗である。
「南三陸けせん丸」のものであろうこの旗に描かれているのは、まぎれもなくパラグライダー。見よ、この飛翔感。まさしく、穏やかな太平洋の海の男の穏やかさを象徴しているかのようである。
これなら、頑張れる!東北。

東京駅地階Gransta向かうエスカレータ

by eriyori on Tuesday, 11 October 2011


最近、東京のアチラコチラで駅ナカが大ブームである。赤羽の駅ナカに最初降り立ったとき、駅を間違えたかと思ったほどである。そんな駅ナカブームであるが、駅の王様、東京駅の駅ナカGRANSTAには、見事な曲折したエスカレーターが存在する。
本来であれば、もっともっと手前で降り立つことが出来るはずなのであるが、なぜここまで客を、持送式に運ばなければならなかったのだろうか。

設備の都合かとも考えたが、いや、なんとなくそうではない。

調べてみると、このGRANSTAの広場には、面白い歴史が。もともと、待ち合わせ場所として「銀の鈴」なるものが、八重洲中央ホールに設置されていた。これは、広い東京駅構内において探し人と落ち合える様、手作りのハリボテで造られた鈴であったらしい。携帯登場以前の待ち合わせスタイルである。そして、この鈴、なんと4代も子孫を残し、その4代目が、現在八重洲地下口通路、つまりGRANSTAに設置されているのである。

東京駅の歴史について http://www.tokyoinfo.com/guide/histry/index.html

そして、この鈴の設置場所は、まさにこのエスカレーターの延長線上に位置する。つまり、このエスカレーターの曲折、中央口から降りてきた人々を、ゆったりと地下通路に運び、その視線の先にしっかりと鈴を見せる。そんな仕掛けがなされているのだろう。そうだろう。ぜったいにそうだ。

それにしても、東京駅。どんな構内をしているのかと気になり調べてみると下のような感じ。ビルのように基準平面もなく、地下がモグラの巣穴のようになると、これほどまで、地図は描き難いのか。ふぁいと。


上野御徒町ガード下店舗

by eriyori on Saturday, 24 September 2011


上野のガード下に突如としてあらわれる店舗の外装の様子。向いの中央線側からでると、こっちを見ている。その窓が、高さの違いをもっているのは、その奥に階段が設けられているからであろうか。また、その弧にともなって、看板部分の意匠も、ウネっとひとうねり。大胆かつ不敵。
この不敵な笑みをもうちょっと眺めてみよう。そうすると、だんだんと向かいの中央線に対する挑発のようにも見えるのだ。違い窓スタイルとして、挑発型の意匠なのではないかとふと思い込んでみた。
「ほら、中央線さん。あんたは中野をでればまっすぐしか走ることができないじゃないか。」
「いやいや、常磐線。あんたは全長350キロ。わたしは420キロ。自分の長さの程をわきまえてもらいたいものだね。」
「そんなこといったって、中央線。おまえは所詮中央東線じゃないか」
と、聞こえてきそうである。
しかし、3・11以降の日本。常磐線は福島原発によって、いまだ全線復旧の見込みが無い。いまこそ、手をとりあって欲しいとせつに願う。

東京国立博物館表慶館, 1908

by eriyori


阿吽の獅子。設計は、宮廷建築家でもある片山東熊。赤坂離宮の設計者でもある。獅子の口をよーく見てみたら、阿吽になっている。片方の獅子は、口をしっかり結んでいる。しかし、写真手前の獅子は、ポカンと口を開けている。ちょっと驚いたようにも見える。
阿吽とは、ものごとの初めと終わりをさすと言われる。しかし、この表慶館においては、その意味は形骸化され、門前の形のみを継承しているといった様子だ。
この表慶館、赤坂離宮、つまり旧東宮御所の前年に竣工している。赤坂離宮をみた明治天皇が、片山にひところ、「贅沢すぎる」といったのは有名なはなし。
どことなく、くしゃみ寸前の獅子に見えてきた。

副都心線新宿三丁目駅ホームの柱

by eriyori on Wednesday, 31 August 2011




円柱か、角柱か。この問題は建築の歴史の中で様式上、大きな問題である。円柱は、その丸みに優しい印象を感じ、角柱は空間に張り詰めた空気を感じさせ、建築に厳格な印象を与える。
しかし、その両者を嘲笑するかの様に登場した柱がある。円柱二面削ぎ落とし柱である。この柱は、副都心線新宿三丁目駅ホームで見ることが出来る。この柱は言うなればバロック。建築に遊びを与える。そして、円柱を削ぎ落した平滑な面には、曲面が白色に仕上げられているのに対し、灰色によって仕上げられているのである。まるで、柱の中身を曝け出したかのような印象を与える。しかし、足元をよく見て欲しい。灰色である。これは、いくら綺麗に見せようとも足元を支えているのは中身だぜと、柱の本質を啓示しているようにも感じ取れるのである。



そして、時として掲示としての機能も持つのである。

増山士郎 成層圏 Vol.2

by eriyori on Sunday, 19 June 2011



増山士郎氏の展示を観てきた。分かりやすいコンセプト。北アイルランドにおける紛争問題を、我が家に突如として現れた犬の糞、自分と糞を介して、糞をさせた誰かとの糞争として展開がされている。糞を除去する自分の映像と、その下には、北アイルランドの領有権が、模型として立ち現れ、自らの住まいをそこに挿入している。
増山さんの作品は以前にも見たことがあった。性欲をそそられて覗いた箱の中には、覗いている姿を映し出す自分のハズカシイおしりが見えるというものだ。普段、無意識な第三者という存在に、瞬時にして自らがその役割を負わされ、意識せざるを得なくなる。そのThe third manには、自分もなりうる、むしろ常に自分は第三者であるという事実を突きつけられる。
犬の糞を処理する自らの映像から、ふと目を逸らし、北アイルランドの模型を俯瞰的に見やる。領土問題を発端とする紛争を、非難する訳ではなく、むしろ、誰しも自分の場所を守ろうとしているという事実、また自らもその一人であることに気がつかされる。


やはり増山士郎さんは、建築学科卒業生だなと模型を見ながら身勝手な思惑にふけた。

成層圏 Stratosphere
行為の装填:鈴木勝雄
Charging Action
Curated by Katsuo SUZUKI 
●増山士郎 Shiro MASUYAMA
2011年5月21日(土)~6月25日(土)12:00~17:00 日月祝休 入場無料

http://www.musabi.ac.jp/gallery/2011-2.html


Posted by Picasa